とげぬき地蔵近くの激安衣料品店でのバイト体験

学生時代は夏休みになると小遣い稼ぎにいろんなバイトをやりました。
中でも記憶に残っているのが巣鴨のとげ抜き地蔵近くにあるとある激安衣料品店での短期バイトです。
巣鴨といえばおじいちゃんおばあちゃんとっての渋谷と言われるほど年配の方が多いのですが、
その土地柄を表すかのようにこの衣料品店は地元密着、売っている服や日用品も若者の服より圧倒的に年配者をターゲットにしたものが多いのが特徴で価格破壊以外の何ものでもない値段の安さがとても有名でした。
店内は常に品物とポップが散乱し、どうみてもディスプレイ度外視なのですが、お客の入りは不思議なほどいいという変わったお店でした。
おそらく衣料品店でありながら百均に迫るほどの価格と品数の豊富さがおじいちゃんおばあちゃんの心をわしづかみにしていたのだと思います。バイトの仕事はというと、社員から指示された品物を売店付近に点在するバックヤードに行き、破れかぶれのダンボール箱の中から探し出すという過酷なものでした。いま振り返ると売り物の管理のずさんさに閉口してしまうのですが当時はそれがさほど気になりませんでした。当然商品であるはずの服にはちょっとした汚れやほつれがあります。けれどお客からのクレームは滅多になくこれも寛容な巣鴨の町のなせる業といったところかもしれません。
こうしたずさんな品物管理が行われているので月1の棚卸しは地獄です。社員だけでは到底手が足りず学生バイトが片っ端から動員されます。いまから10年以上も前の話ですが時給は900円。これが安かったのか高かったのかはわかりませんが、みんな嫌にならずよく二ヶ月もの休みの間働いたものだとしみじみ思います。